2024年６月診療報酬改定における外来・在宅のポイント
メディカル・テン 宮坂佳紀氏
専門クリニックは実質マイナス改定かかりつけ医は患者との関係構築が重要に
MICT コンサルティング 大西大輔氏
ウィーメックス 高橋秀明
2024 年度診療報酬改定率は本体プラス0.88%
となったが、厚労省はそのうち0.61％は「看護職員や病院薬剤師などの処遇改善」に充当するとしている。薬価についてはマイナス1.0％となり、全体としては0.12％のマイナス改定となったため、物価・賃金への対応を考えると厳しい改定となった。さらに、糖尿病・脂質異常症・高血圧を「特定疾患療養管理料」の対象疾患から除外されたインパクトは大きい。その代わりとなる「生活習慣病管理料（Ⅱ）」が新設されたが、療養計画書の作成等が必要となるなど、そのハードルは高い。ほかにも、唯一のプラス要素といえる「外来・在宅ベースアップ評価料」や「医療DX推進体制整備加算」など、押さえておかなければならないポイントが複数ある。実地医家が今回の診療報酬改定にどのように対応し乗り越えていくべきか、専門家にお示しいただく。
